前回の更新から随分時間が経ってしまい、一体何から話していいのかわからないのですが、まずはコロナウイルスのこと。コロナが流行りだしてからは、自身や周りの体調を気にかけつつ、出来る限りの対策をしながらも半ば諦めのようなものも感じながら過ごしてきました。幸いにも仕事に影響することはなかったけれど、腹が立つ出来事にはたくさん遭遇しました。なかでもいちばん悔しかったのは、体調を崩した兄の手術の立ち会いを拒否されたことです。仕方がないと何度も自分に言い聞かせたけれど、やっぱり涙が出たし、かといって誰も悪くないから当たりどころがない。家族のことが頭から離れず、仕事にもなかなか集中できませんでした。最近になってようやくいどできる状況にはなってきたけれど、わたしは未だに実家には帰られてはいません。この期間に気付けたことはたくさんあったけれど、今はただこれ以上感染者が増えないように、一刻も早くこの状況が落ち着いてくれることを願います。
コロナの話はひとまず終わりにして、さて何を話そうかなという感じなのですが、、、
最近購入した本「82年生まれ、キム・ジヨン」の映画が今日から公開されるというので観たい気持ちはあるのですが、まだ原作を最後まで読めていないためもう少し先になりそう。この本は性差別についてというか、女性の生き辛さについて書かれた小説なのですが、女であるわたしにとってはもちろん涙が出るくらい共感できる内容で、実際にわたし自身も同じような経験をしたことがありますし、とても考えさせられる本です。日々生活をしているなかでつくづく感じることは、まだまだ男性が優位な時代なんだなということ。それを毎日実感しながらそれでも女として生きていかなければいけないのがとて苦痛です。まるでゴミでも捨てるかのような不当な扱いを受けたこともあります。ですが、その一方で、わたしは異性愛者であるため、男性に好かれれば嬉しいと思う自分もいました。しかし、その矛盾している状態に時々嫌気が差すこともあり、そんな時はひとまず何も考えないようにひたすら眠ることで乗り切ったりしてきたけれど、自分がどうしてこういった感情を持ってしまうのかとても悩んだ時期もありました(今だってそうだ。おそらくその原因は幼少期まで遡る)。過去に受けた扱いのせいで、男性をいちいち疑って生きなければいけないのは辛いし、そんな人ばかりではないことももちろんわかってはいるのだけど、単純に性別が男というだけで、その立場や力を思う存分に利用し、酷い人は本当に酷いことを平気な顔で仕掛けてくる。時には意図的に、時にはごく当たり前に。この世で自分がいちばん!とでも言わんばかりに。もはや末期だ。当然ではあるがそこに対する我慢など一切必要なく、どういう形であれ声を上げることはやめるべきではないと思います。わたしの尊敬する作家の川上未映子さんは、いつもこういった性差別についての意見を述べていらっしゃり(警告!)、わたしは新しい記事を見つけるたびスマホに保存して何度も読み返します。自分の正直な気持ちに蓋をせずにすむし、《大丈夫》と抱きしめてもらっているようで、なんとも心強い気持ちになります。生き辛さはまだまだなくならないだろうけど、自分の人生を堂々と歩いていくために判断を見誤らないよう生きていきたい。それにしても、男女平等を望んでいる女性って本当のところどれくらいいるんだろう。怖いな。
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by colorful76
| 2020-10-09 21:15
| LIFE